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花子のマスク

作品名(欧文)Hanako (type D), said death's anguish head / Hanako (type D), dit Tête d'angoise de la mort
作者オーギュスト・ロダン
種別彫刻
受入番号947
枝番号0
分類番号S-046
員数1
形状立体
寸法(cm)55×39×29
材質ブロンズ
材質英文Bronze
制作年(西暦)1908 - 1912頃
記銘、年紀(台座左下)A.Rodin Nᵒ 3 / ©By MUSEE RODIN 1973 (台座右下)Susse Fondeur Paris
受入年度(西暦)1991
受入年度(和暦)H3
受入方法購入
キーワード彫刻、西洋
解説眉を寄せ、やや下の方を見つめる目、そして堅く結んだ唇。苦しげで何か思いつめたような表情が、見る者の心をとらえます。ひと目で東洋の女性と分かるモデルの、人間性そのものを描ききった作品といえるでしょう。花子は本名を「太田ひさ」といい、名古屋の生まれです。芸者などをしたあと1902年、34歳の時コペンハーゲンの博覧会の仕事でヨーロッパに渡り、その後20年間も欧米各地で芝居を演じました。ロダンとの出会いは1906年のことです。マルセイユで花子が幕切れに自害する芝居を見て、その演技力に惹かれたロダンは、直ちにモデルになるように頼みます。この作品が苦悶の表情をしているのはそのためです。現在ロダン美術館には、苦悶する顔や瞑想する表情など、58点の花子の首が納められていますが、この作品は最も大きなものです。
なお、花子は53歳の時帰国、1945年の終戦直前に岐阜市で77歳の生涯を終えました。

(当館旧ウェブサイト 作品解説より)

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