無題73ー1ー14
| 作品名よみ | むだいななじゅうさんいちじゅうよん |
|---|---|
| 作品名(欧文) | Untitled 73-1-14 |
| 作者 | 鄭相和 |
| 種別 | 油彩画 |
| 受入番号 | 936 |
| 枝番号 | 0 |
| 分類番号 | O-101 |
| 員数 | 1 |
| 形状 | 額装 |
| 寸法(cm) | 162.2×130.4 |
| 材質 | キャンヴァス、油彩 |
| 材質英文 | Oil on canvas |
| 制作年(西暦) | 1973 |
| 制作年(和暦) | 昭和48 |
| 受入年度(西暦) | 1991 |
| 受入年度(和暦) | H3 |
| 受入方法 | 購入 |
| キーワード | 現代 |
| 解説 | 作者は下塗りを施した画布に、油彩によって幾層にも色彩を塗り重ね、次いでナイフでその色層をマス目にそって掻き削り、こうした行為の集積によって自らの心象にかなう色と形の対位法を求めていく。或るパッションに導かれた彼の指先は、時に画布そのものを削りこむほど激しく動くが、むき出された顔科のパターンは規則性と不規則性を交錯させながら相互に関連し合い、オール・オーヴァーの効果として、特有な浮力を孕んだ穏和で安定した表情を浮かべ始める。それは、削る行為がむき出した作者の思念の姿なのであろうが、その際本作に見られるように、削り出された白(それは李朝白磁への連想さえ誘う)が図の全体の基調をポジティヴに整えている。色層を否定しては削りこむというネガティヴな制作行為によって、思念の安定をもたらすところに、作者の表現行為の今日性が窺われよう。 (当館旧ウェブサイト 作品解説より) |