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渓亭吟詩図
作品名よみ | けいていぎんしず |
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作品名(欧文) | Reciting Poems in Pavilion |
作者 | 池玉瀾 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 901 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-243 |
員数 | 1幅 |
形状 | 掛幅装 |
寸法(cm) | 58.0×125.0 |
材質 | 紙本墨画着色 |
材質英文 | Ink with color on paper, hanging scroll |
制作年(西暦) | 18世紀半ば - 後半 |
制作年(和暦) | 江戸時代中期 |
記銘、年紀 | (左下)「玉瀾」 白文方聯印『玉』『瀾』 (左中)朱文長円印『松風』 |
受入年度(西暦) | 1990 |
受入年度(和暦) | H2 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、京都 |
解説 | 雄大な山水の景のなか、四阿(あずまや)につどい詩を吟じる文人たち。大雅から学んだ透明感のあるみずみずしい色彩とリズム感ゆたかな流麗な描線によって、山塊や種々の樹木が生き生きと描かれ、健康的で明るい絵画空間が生み出されている。 画の中心となる四阿の場面には、衣をあざやかな朱色であらわした人物が配されている。これが、画中人物を際立たせる効果を生むとともに、アクセントとなって、緑を基調とした画面に変化をあたえている。また、画面左方、喬松の樹葉の下に、通りぬける爽やかな風を暗示するかのように、玉瀾の愛用した朱文楕円印「松風」が捺されている。こうした機知にとんだ遊印のあつかいにも注意したい。 玉瀾画のなかでは最大級の大きさをもつ作品であり、整然とした画面構成、自律した描線の運動、明朗な彩色によって大画面を統制している点、筆者の力量と筆技の確かさをしめす優品といえる。なお、本作品の箱書きは、美濃の代表的な南画家として知られる高橋杏村(きょうそん)(1804‐68)によって安政元年(1854)6月になされている。 (当館旧ウェブサイト 作品解説より) |