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坐る
作品名よみ | すわる |
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作品名(欧文) | Sitting |
作者 | 柳原義達 |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 890 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-033 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 129.5×44.0×75.0 |
材質 | ブロンズ |
材質英文 | Bronze |
制作年(西暦) | 1960 |
制作年(和暦) | 昭和35 |
受入年度(西暦) | 1989 |
受入年度(和暦) | H1 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1958(昭和33)年頃から作者は「坐る女」を手がけ始める。作者の「立つ女」が、1950(昭和25)年の《犬の唄》を主たる起源として、ここに寓意されたヒューマニズム(ドイツ占領下のフランス人の抵抗精神)という内容性をその後もある程度継承していくのにひきかえ、「坐る女」の方はより造形的な探究によって、対象に内在する生の姿に迫ろうという意図を示している。腕ぐみして坐る女は首をやや傾け、向かって右の肩をもたげ、また逆に左の脚をあげている。こうして肩、乳房、背、腰、四肢には、作者が常に注目する「自然に内在する量の移動、量と量のひしめき」が生じるが、この上下の肢体の動勢を、腕ぐみした両腕が統合してバランスをとり、作品に深みのある静けさを与えている。「不思議な均衡のうねりの中に生命はいきづいている。生のあかしの美しさ、ここに私の目がある」と作者は言う。 またこの作品の背中には一見奇妙な深いくぼみがあるが、「大木が、いくら大きな穴があいておっても、大木としての存在が生き生きとしている、そういうような意味で、背中に穴をあけても、この作品は美しさをもつんじゃないかと思いまして……」というのが作者の弁である。なお、本作は4番目の鋳造である。 |