磯
作品名よみ | いそ |
---|---|
作品名(欧文) | Rocky Beach |
作者 | 中村岳陵 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 869 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-231 |
員数 | 1面 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 72.8×100.0 |
材質 | 絹本着色 |
材質英文 | Color on silk, framed |
制作年(西暦) | 1965 |
制作年(和暦) | 昭和40 |
記銘、年紀 | (右下)白文方印『岳陵』 |
発表展 | 第8回日展 |
受入年度(西暦) | 1988 |
受入年度(和暦) | S63 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 静岡、風景 |
解説 | 昭和7年(1932)、岳陵一家は東京から逗子へ移り住み、これを機に岳陵はますます写生に精進するようになった。昭和30年代半ば以降になると、身近な海岸風景を画題として取り上げるようになり、夕刻には、自分で車を運転してしばしば海岸通りをめぐり、スケッチを描きためていたという。この作品は、岩礁の見事な湘南・荒崎海岸に取材した数点のうちの一点。一連の作品では、季節や時間によって姿を変える海岸に惹かれてそのさまざまな表情を描き分けているが、ここでは、秋の夕暮れ時、雄々しく連なる岩礁と、水平線上に広がる美しい夕空が海面に映る様を目にして「大自然の壮大絶妙の浄土変に簡単久うした」(『中村岳陵画集』便利堂 昭和43年(1968)図版解説より)という光景を描く。銀泥を施された夕空は、彩雲を浮かべながら鈍く輝き、穏やかな景色ながらその荘厳さをひしひしと感じさせる。海上を飛ぶ鳥は、小さいながらこの画面に欠かせない存在感がある。 2002年『静岡ゆかりの画家たち』、p.76 |