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オンフルール近郊の街道
作品名(欧文) | Landscape near Honfleur / Route aux environs de Honfleur |
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作者 | ヨーハン=バルトールト・ヨンキント |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 863 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-093 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 58.4×78.4 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1866 |
記銘、年紀 | (左下)Jongkind 1866 |
受入年度(西暦) | 1988 |
受入年度(和暦) | S63 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | 1855年から5年間にわたるオランダ滞在は、ヨンキントにフランスへの強い執着を意識させる結果となった。彼はオランダ風景画の伝統を根底にもちながら、革新的な同行を示す同時代のフランス絵画に引き寄せられていたといえるだろう。1860年代は印象派にとって、その芸術の確立期にあたる。ヨンキントはバルビゾン派の画家たち、ブーダン、モネなど印象派の形成に重要な役割を果たした画家たちと、この時期頻繁に交流している。彼らは、本作に描かれているオンフルールやル・アーブル、サンタドレス、トルーヴィルなどに集まり、外光の下で画架を並べ制作した。その中で伝統的な構図法や戸外制作の技術に通じていたヨンキントは、常に指導的な役割を果たしていた。モネはヨンキントについて「真の師」と呼ぶことをはばからなかった。 セーヌ河畔の港町オンフルールに通じる街道を描いた本作では、後の印象派のような大胆さは表われていないものの、軽快な運びで積み重ねるように置かれた筆触が透明感のある色調と調和し、明るい光や大気、葉群のざわめきを巧みに表現している。彼は制作地を印象派と共有し、光を強く意識した技法の点においても印象派の先駆けとなったといえる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 26 |