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クロノス
作品名よみ | くろのす |
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作品名(欧文) | Cronos |
作者 | イサム・ノグチ |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 851 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-023 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 215.0×57.5×88.0 |
材質 | ブロンズ |
材質英文 | Bronze |
制作年(西暦) | 1947 |
受入年度(西暦) | 1987 |
受入年度(和暦) | S62 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 西洋 |
解説 | 主題はギリシヤ神話の農耕の神クロノスである。クロノスの父ウラノスは、クロノスら自分の子供を暗黒界(母ガイアの腹の中)に閉じ込めたが、末子クロノスは鎌(または斧)で父の陰茎を切って外に出て、自ら神々の王となった。そのとき父から自分も同じように息子に殺されると予告されたクロノスは、生まれてくる息子たちを恐れ、次々と飲み込んでしまう。しかし、母の細工によってその難を逃れた末子ゼウスがクロノスを退治し兄弟を助け、代わって神々、人間の父となった。本作品の原作品はバルサ材によって作られている。この時期ノグチは女性ダンサー、マーサ・グラハムのための舞台デザインの仕事においてバルサ材を使用していることから、本作は、彼女のダンスでたたえられる神話のイメージと関連していると見られる。アーチの下に吊された五つの分離した像はクロノスに飲み込まれる子供たちの涙、あるいはその手足とも解されるし、クロノスが父に向けた鎌のようにも見える。さらには、時の神クロノス(農耕の神とは別の神で、ギリシヤ語では発音も異なる)も重ねられていると見ることもでき、吊された像は、時を刻む振り子や、自らの尻尾を噛む蛇のようでもある。 |