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草園の朝
作品名よみ | そうえんのあさ |
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作品名(欧文) | Morning in the Garden |
作者 | 入江波光 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 837 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-148 |
員数 | 1幅 |
形状 | 掛幅装 |
寸法(cm) | 133.4×41.5 |
材質 | 絹本着色 |
材質英文 | Color on silk, hanging scroll |
制作年(西暦) | 1926 |
制作年(和暦) | 大正15 |
記銘、年紀 | (右上)「波光画」 朱文方印『波光』 |
受入年度(西暦) | 1987 |
受入年度(和暦) | S62 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、京都 |
解説 | 木僅(むくげ)であろうか、枝先の白い可憐な花にそっと手をのばす若い子守りと、乳母車のかたわらで無心に遊ぶ、白いエプロンをつけた幼い女の子。そして、そのふたりをつつむ草木の繁茂する草園。それぞれのモティーフが、乳白色の微妙な色調(トーン)のうちにゆらめき、そして輝いて、まさに朝露のおりた静かな草園に憩う母子の安らぎと小さな幸福(しあわせ)が、清爽な詩情のうちに表現されている。 本作品の大きな特徴である、画面にあふれるやわらかな色と光の表現は、既に1920(大正9)年の《彼岸》の頃より認められ、そして1922(同11)年から翌年にかけてのヨーロッパ遊学におけるイタリア絵画との出会いによって結実した手法であるが、それはまた皮相なロマンティシズムでは語ることのできない、波光独特の構想画の世界であることに留意したい。また、画面下辺部に重心をおいたその縦長の構図も、一連の波光作品の中で、高く評価される点である。 (当館旧ウェブサイト 作品解説より) |