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カプリッチ : 腰を降ろし壷に肘をつく若者
作品名(欧文) | Capricci : Seated Youth Leaning against an Urn / Vari Capricci : Giovane seduto e appoggiato su un vaso |
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作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
種別 | 版画 |
受入番号 | 791 |
枝番号 | 1 |
分類番号 | P-085 |
員数 | 1 |
形状 | マット装 |
寸法(cm) | 14.0×18.2 |
材質 | 紙、エッチング |
材質英文 | Etching on paper |
制作年(西暦) | 1738 - 1739頃 |
記銘、年紀 | (中央)Tiepolo |
受入年度(西暦) | 1986 |
受入年度(和暦) | S61 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 西洋 |
解説 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロは、ピラネージより1世代前のヴェネツィアの巨匠である。軽やかな色彩で描き出す躍動感溢れる作風は、フレスコによる壁面装飾や天井画で強烈な威力を発揮し、ヨーロッパ中で受け入れられた。このような点では、彼が強い影響を受けたセバスティアーノ・リッチとよく似ている。 ティエポロには、自ら彫版したエッチング作品が知られている。大部分が綺想画であり、それぞれ『カプリッチ』『スケルツィ』と題した連作は、特定の主題を持っていないと思われる。中には死の擬人像が生者に向かって何やら講釈する場面「死の引見」もあるのだが、全体のトーンは不思議と明るい。ピラネージは、この巨匠の影響を強く受けたことでも知られているが、同じく綺想画とは云っても、ピラネージ初期のカプリッチが、凄絶かつ壮大な方向へ進んで行くのとは大違いである。 本連作には、古代の廃墟の断片や、サテュロスのような神話上の生物に加え、ピラミッドも登場する。このことは、当時の人々が連想する「古代」は、単にギリシア・ローマだけではなく、エキゾチックな広がりを持っていたことを示している。 2019年『古代への情熱―18世紀イタリア・考古学と芸術の出会い』、p. 117 |