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作品
作品名よみ | さくひん |
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作品名(欧文) | Work |
作者 | 宮脇愛子 |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 788 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-019 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 119.0×115.0×17.0 |
材質 | 真鍮 |
材質英文 | Brass |
制作年(西暦) | 1986 |
制作年(和暦) | 昭和61 |
受入年度(西暦) | 1986 |
受入年度(和暦) | S61 |
受入方法 | 田村てる静氏寄贈 |
解説 | この作品は、1967年のグッゲンハイム美術館国際彫刻展買い上げ賞を受賞した代表作《Work》の再制作作品である。真鍮の角柱パイプを重ねることで、格子(グリッド)構造をもった構成物が形成されているが、所々に直方体の空虚部分が見られ、変化を見せている。また、構造体となっていない角柱パイプは前後に任意に出し入れができるようになっており、このグリッドを前後に凹凸をもった複雑な構成物にしている。水平・垂直、グリッドといったミニマル・アート的なクールな表現の中に、不規則な空虚部分や任意の作業による凹凸といった、ある種の情緒性や他者の意志を介在させることによって、ハードとソフト、構造と環境の拮抗する作者独自の表現となっている。それは、まさに真鍮の角柱パイプのグリッド構造が視点を移動することによって物質感が稀薄になる着想にも見られる。またグリッドを通して見る向う側の光景は独特の効果をもっている。ここに見る変化の着想は、後の《移ろい》シリーズへつながっている。 |