ブラーミンの家

作品名よみぶらーみんのいえ
作品名(欧文)House of a Brahmin
作者秋野不矩
種別日本画
受入番号787
枝番号0
分類番号J-142
員数1面
形状額装
寸法(cm)113.5×212.0
材質紙本着色
材質英文Color on paper, framed
制作年(西暦)1984
制作年(和暦)昭和59
受入年度(西暦)1985
受入年度(和暦)S60
受入方法木蘭会寄贈
キーワード静岡
解説 《廻廊》と同じく、昭和57年(1982)の5回目のインド旅行の際に取材した風景を描く。画家は、格式ある寺院の多いインド南部の町・カンチプラム(タミール州)を訪れ、エカンバレスバラ寺院の門前に連なるブラーミン(ヒンズー教の司祭)の住まいの「愛すべき家の造り」や「座ってみたいようなテラス」(「秋野不矩展」図録 平成5年 静岡県立美術館)に心ひかれた。不矩の作品には、建築物が画面の主要モチーフとなって大部分を占めるものがよくあるが、その関心が向けられるのは、古い壮大な遺跡や寺院だけでなく、人々の営みの気配が感じられる素朴な建物に対しても同様であった。驟雨の後のひととき、ブラーミンの家は静かなたたずまいを見せるが、その穏やかさが、コバルトブルーのテラスや赤茶色の屋根瓦、白い柱などによるさわやかな色彩や端正な画面構成とよく調和している。

2002年『静岡ゆかりの画家たち』、p. 81

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