
静物
作品名よみ | せいぶつ |
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作品名(欧文) | Still Life |
作者 | 里見勝蔵 |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 783 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-074 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 90.9×116.7 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1930 |
制作年(和暦) | 昭和5 |
記銘、年紀 | (右下)Satomi |
受入年度(西暦) | 1985 |
受入年度(和暦) | S60 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 作者が師事した頃のヴラマンクは、既にフォーヴの時代を終え、表現主義的マンネリズムとも言うべき暗い雪景色等の制作にいそしんでいた。ヴラマンクが佐伯祐三に材質感を描き分けるよう教えた事はよく知られている。そのことによって佐伯は筆致の暖急や下地作りへの関心を深めていき、独自の芸術を展開させていった。他方里見の方は、ヴラマンクの様式模倣によって自己の芸術の確立を目指そうとしていた。従って滞欧から帰国直後の作品には、ヴラマンクの各時期の作風が混在した形で反映していることが多く、当時からオリジナリティの問題を何かと問われることが多かった。本作品は、ヴラマンクの作風の影響をようやく脱した時期のもので、固有色を無視した色彩対比、主情的な歪形、奔放な筆致などの点で、フォーヴの純良な作風に近づくと共に、キュビスム風のプリミティヴな形態志向や、デュフィにも似た洒脱な形態感覚を見せている。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 117 |