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みどり
作品名よみ | みどり |
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作品名(欧文) | Green |
作者 | 佐藤忠良 |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 767 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-017 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | H. 156.0 |
材質 | ブロンズ |
材質英文 | Bronze |
制作年(西暦) | 1985 |
制作年(和暦) | 昭和60 |
記銘、年紀 | (台座面後部)85 CHURYO |
受入年度(西暦) | 1985 |
受入年度(和暦) | S60 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 具象彫刻でありながら、現代の日本で佐藤忠良の作品が人気のあるのは、おそらく彼が彫刻というものをある瞬間の形態を写すのではなく、象徴性が要求されるものとして認識し、不自由の中で特定の説明的要素、小道具の類などをできるだけ拒む姿勢をとり続けてきたことにあると思われる。 当館プロムナードでの設置場所が決まっての本作品についても、彼のコメントによれば「美術館への緩い坂を上り切った左側、木立ちを透して深い緑の中に私の作品の場が決まっていた。若い女性の像が其処へ立って、新しい空気をかもし出すかも知れない彫刻を思いながら、私は像の名を「みどり」とすることに決めた。四季の移り変る風景の中で「みどり」が、いつまでも媚びることなく静かに立っていて慾しいと思う。」(「静岡県立美術館 彫刻プロムナード案内」1986年)とあり、今彼の作品はさりげないポーズのまさに「みどり」としてプロムナードの中にいきづいているが、それは彼の作品が深刻ぶった重い象徴ではなく、どこか風が吹き抜けていくような軽やかさをたたえてなお、凡に堕さない凛とした気品をたたえているところにあると思われる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 164 |