/2
地簪
作品名よみ | ちかんざし |
---|---|
作品名(欧文) | Hairpin for the Ground |
作者 | 清水九兵衛 |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 763 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-013 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 150.0×454.0 |
材質 | 着色アルミニウム |
材質英文 | Painted aluminium |
制作年(西暦) | 1986 |
制作年(和暦) | 昭和61 |
受入年度(西暦) | 1985 |
受入年度(和暦) | S60 |
受入方法 | 購入 |
解説 | アルミニウムに赤い塗科を吹きつけた板が中央に凸に膨らみ、そして左右は湾曲して地にどっしりと刺さっている。赤い地はのっぺりとした磨かれた表面ではなく、梨地のような肌合いをみせており、アルミニウムの銀灰地と赤い塗科の微妙な結びつきを見せている。 本作に関し、作家は以下のコメントを寄せている。 「私の彫刻の構成は一つのフォルムと一つのフォルムとの結びつき、馴染み合いという所から出発していますので、初期の作品には「AFFINITY」というタイトルの作品が多くありますが、「地簪」もその延長線上の一作ということができます。この作品は当美術館の意向を踏まえて、横長の構成形を盛り土の斜面に設置したのですが、盛り土をしたのはフォルムと大地との関係を強調し、周囲の緑帯にも馴染ませたいという意図によるものです。」(「静岡県立美術館 彫刻プロムナード案内」1986年) 盛り土に芝も馴染み、周りの緑も深くなった今、作者の意図も叶ったといえるが、その環境の中でも作品の強烈な主張が印象的である。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 160 |