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地簪

作品名よみちかんざし
作品名(欧文)Hairpin for the Ground
作者清水九兵衛
種別彫刻
受入番号763
枝番号0
分類番号S-013
員数1
形状立体
寸法(cm)150.0×454.0
材質着色アルミニウム
材質英文Painted aluminium
制作年(西暦)1986
制作年(和暦)昭和61
受入年度(西暦)1985
受入年度(和暦)S60
受入方法購入
解説アルミニウムに赤い塗科を吹きつけた板が中央に凸に膨らみ、そして左右は湾曲して地にどっしりと刺さっている。赤い地はのっぺりとした磨かれた表面ではなく、梨地のような肌合いをみせており、アルミニウムの銀灰地と赤い塗科の微妙な結びつきを見せている。
本作に関し、作家は以下のコメントを寄せている。
「私の彫刻の構成は一つのフォルムと一つのフォルムとの結びつき、馴染み合いという所から出発していますので、初期の作品には「AFFINITY」というタイトルの作品が多くありますが、「地簪」もその延長線上の一作ということができます。この作品は当美術館の意向を踏まえて、横長の構成形を盛り土の斜面に設置したのですが、盛り土をしたのはフォルムと大地との関係を強調し、周囲の緑帯にも馴染ませたいという意図によるものです。」(「静岡県立美術館 彫刻プロムナード案内」1986年) 盛り土に芝も馴染み、周りの緑も深くなった今、作者の意図も叶ったといえるが、その環境の中でも作品の強烈な主張が印象的である。

1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 160

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