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四角柱と丸い石
| 作品名よみ | しかくちゅうとまるいいし |
|---|---|
| 作品名(欧文) | Quadrangular Pillar and Round Stone |
| 作者 | 山口牧生 |
| 種別 | 彫刻 |
| 受入番号 | 762 |
| 枝番号 | 0 |
| 分類番号 | S-012 |
| 員数 | 1(2) |
| 形状 | 立体 |
| 寸法(cm) | (柱)400.0×90.0×50.0/(丸石)120.0×100.0×100.0 |
| 材質 | 黒御影石、ベンガラ |
| 材質英文 | Black granite and indian red |
| 制作年(西暦) | 1985 - 1986 |
| 制作年(和暦) | 昭和60 - 61 |
| 受入年度(西暦) | 1985 |
| 受入年度(和暦) | S60 |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 作者が制作する大阪府能勢の黒石にノミで条痕を刻み、ロウを混ぜたベンガラを摺りこんだ作品。幾何学的形態として刻まれた寡黙な石が、何やら懐かしげな表情を漂わすのは、ベンガラの条痕とともに、作品に込められた寓意による所が多い。作者によれば、角ばり外に延びるやや傾いた四角柱には、重力に抗して直立しようとする人間の意思が、卵形に膨らむ丸石には、「無限に生命を生み出す大自然の力」が象徴されており、それぞれは言わば、父性原理と母性原理の要約のような趣をもつ。「この石にもたれたりまたがったりしてくれる子供たちの平和な姿が、いつもそこにあって欲しい」というのが作者の願いで、本作は柔らかで懐かしげなマチエールを通奏低音として、人間の生の基本的な営みに寄せる賛歌を穏やかに奏でている。当館プロムナードの自然環境に配慮して新たに制作された作品。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 159 |