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アークⅡ
作品名よみ | あーくⅡ |
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作品名(欧文) | ArcⅡ |
作者 | ジェームズ・ロザティ |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 760 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-010 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 397.0×473.5×183.0 |
材質 | ステンレス |
材質英文 | Stainless steel |
制作年(西暦) | 1982 - 1984 |
受入年度(西暦) | 1985 |
受入年度(和暦) | S60 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 西洋 |
解説 | 10代の半ばからプロのヴァイオリン奏者として音楽家を夢みたロザティは、20代始めに彫刻家に志望を転じ、やがてゴンザレスや親友デイヴィッド・スミスの感化を示す金属彫刻に、もちまえの音楽性を発揮していった。60年代末から各地に設置され始めた彼の屋外彫刻は、抽象的な幾何学的形態に有機的・音楽的なリズムを託し、描写性や寓意性を離れた生命感情の構築という点で、公共彫刻のひとつの模範例と見なされるにいたる。晩年の“アーク・シリーズ”では、従来の方形によるブロック構成から、流麗な曲線を優美に交叉させ、くりぬかれた円形に自然環境を響きあわせる作風を展開させた。「彼の彫刻は騒がしい集会場における、静かで澄んだ、確かな肉声のようなものだ」(アルバート・エルセン)といった評価は、自己の内的メッセージに発するロザティの単旋律的な作風構造をよく示している。 《アークⅡ》は2点制作のうちの1点で、「モニュメンタル彫刻近作個展」(1984年5月-7月、ニューヨーク・マルボロー画廊)出品作。光を彫刻の本質的要素と見なした作者らしく、ステンレスの各面は光沢のある繻子のような輝きを帯び、その形態は例えば人が歩む時に体感する、音楽的なリズム感を内包している。なお本作に先立つ作に赤くペイントされた《アークⅠ》(1981-83)があり、ダラス銀行のあるリー公園(テキサス州)に設置されている。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 157 |