ガンガー(ガンジス河)

作品名よみがんがー(がんじすがわ)
作品名(欧文)The River Ganga (The Ganges)
作者秋野不矩
種別日本画
受入番号756
枝番号0
分類番号J-135
員数1面
形状額装
寸法(cm)148.0×266.5
材質紙本着色
材質英文Color on paper, framed
制作年(西暦)1979
制作年(和暦)昭和54
発表展第6回創画展
開催年1979
受入年度(西暦)1985
受入年度(和暦)S60
受入方法購入
キーワード静岡、風景
解説ガンジス河は聖なる河としてインドで信仰の対象となっているが、雨期に入り水かさを増すと、対岸の影を見ることもできず、さながら海のように壮観だという。画家は、その壮大な光景を眺めるために雨期を待ってガンジス河を訪れた。その体験をもとに制作されたのがこの作品である。大画面はすべて黄土色の濁流うずまくガンジス河に覆われる。左上方には白い雲が走り、銀色のスコールをともなった黒雲も漂っている。さらに、その下の川面に雲の影が映っているのに気付くと、描かれた景色の大きさに改めて圧倒されそうになる。秋野不矩の作品には、インドの厳しく雄大な自然と、その土地と共に生きる生命への共感が常に表れているが、この作品でも、ふいに飛び跳ね、強い陽射しを受けて輝くイルカの姿が画面右下に添えられる。ガンジス河への畏敬の念が、色彩自体が持つ強さと大画面の迫力によって直裁に語られ、秋野らしい気分の大きな作品に仕上がっている。第6回創画展出品作。

2002年『静岡ゆかりの画家たち』、p. 81

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