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柳陰帰漁図屏風

作品名よみりゅういんきりょうずびょうぶ
作品名(欧文)Fishermens Going Home in Shade of Willows
作者呉春
種別日本画
受入番号737
枝番号0
分類番号J-129
員数2曲1隻
形状屏風装
寸法(cm)161.3×183.0
材質紙本墨画淡彩
材質英文Ink with slight color on paper, two-fold screen
制作年(西暦)1783
制作年(和暦)天明3
記銘、年紀(右上)「写於敏馬浦客舎呉春」 白文楕円印『呉春』
受入年度(西暦)1984
受入年度(和暦)S59
受入方法購入
キーワード風景、京都
解説画面右方に書された「写於敏馬浦客舎呉春」(敏馬浦(みぬめのうら)の客舎において写す、呉春)という款記から知られるように、本図の制作地は敏馬浦(現在の神戸市灘区を流れる都賀川が海に注ぐあたりの古名で、万葉集にも歌われた風光明媚な地)である。また、呉春が同地を訪れたのは天明3年(1783)32歳時のみであるため、制作年も明らかとなる。同年は呉春が池田に移り住んで3年め、最充実期であり、同時に師蕪村が他界した年でもあった。 漁師のあくの強い顔、初夏の光に輝く柳の葉、岩の形態などの表現には、蕪村の影響がみられる。しかし伸びやかな描線や、親子孫3代とおぼしき三人の漁師を、画面左側一箇所に集中させて正面視・背面視・側面視とそれぞれの角度でとらえ、老・壮・若の各世代に描き分けた機知的な構図、描かれた対象の示す現実感は、呉春特有のものである。呉春は、この後、円山応挙と交流を深め、写生画風をつよめていった。
蕪村から学んだ文人画のいわば表現主義的傾向や叙情性と、写生重視の応挙に近い呉春本来の性質が生む現実感という二つの傾向が、ほどよい均衡を保っており、この点で本図は呉春画の魅力を充分にしめしている。

(当館旧ウェブサイト 作品解説より)

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