静岡県立美術館 デジタルアーカイブ
| 作品名よみ | さくひん |
|---|---|
| 作品名（欧文） | Work |
| 作者 | 元永定正 |
| 種別 | 油彩画 |
| 受入番号 | 736 |
| 枝番号 | 0 |
| 分類番号 | O-063 |
| 員数 | 1 |
| 形状 | 額装 |
| 寸法（cm） | 125.7×183.1 |
| 材質 | キャンヴァス、油彩、水性樹脂絵具 |
| 材質英文 | Oil and water-resin color on canvas |
| 制作年（西暦） | 1963 |
| 制作年（和暦） | 昭和38 |
| 記銘、年紀 | （右下）元永 |
| 受入年度（西暦） | 1984 |
| 受入年度（和暦） | S59 |
| 受入方法 | 購入 |
| キーワード | 現代 |
| 解説 | 本作は、日本画の「たらし込み」からヒントを得た「流し」の手法を用い、制作されている。わずかに傾けたキャンバスに絵具を流すことで、独特な有機的形態が生まれている。性質の異なる絵具が、それぞれの物質的な性質に従って流れ、時に混ざりあい、時に反発している。一見、偶然性を装いながらも、あらかじめデッサンで構想を練ってから周到に作られている。 |
| 作者名よみ | もとながさだまさ |
|---|---|
| 作者名欧文 | MOTONAGA Sadamasa |
| 生没年 | 1922 - 2011(大正11 - 平成23) |
| 略歴・解説 | 三重県上野市に生まれる。1946(昭和21)年郷里の文展系画家・浜田万吉に師事。1952(昭和27)年神戸に移住し、様々な職業に就きながら絵をかいていた。1953(昭和28)年芦屋市展に出品、受賞。1955(昭和30)年には吉原治良等が設立した「具体美術協会」に参加。以後、退会まで16年間全展に出品する。初期はビニールに色水を入れて複数個吊すインスタレーションや、舞台を使う具体展で煙を使った作品を発表した。1958(昭和33)、日本画のたらし込みに似た技法で水性樹脂絵具を使った平面作品を制作。またこの頃から「具体」の活動は国際的なアンフォルメルの運動と重なり合ってくる。1966(昭和41)年ニューヨーク・ジャパンソサエティーの招きで渡米、翌年ヨーロッパを巡遊し帰国する。この頃から1957年以前のシンプルな「かたち」の追及のスタイルを再開。1971(昭和46)年「具体」を退会。「かたち」のシリーズはデリケートなグラデーション、カーブによってできる小さな穴などを伴い、その探求は継続中である。1990(平成2)年末、三重県立美術館でビニールと色水のインスタレーションを再制作した。 |
