かぜ
作品名よみ | かぜ |
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作品名(欧文) | Wind |
作者 | 海老原喜之助 |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 724 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-060 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 162.2×131.0 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1954 |
制作年(和暦) | 昭和29 |
記銘、年紀 | (右下)Ebihara |
発表展 | 第1回現代日本美術展 |
開催年 | 1954 |
受入年度(西暦) | 1984 |
受入年度(和暦) | S59 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 淡黄色の木の葉様のものが左上方から右下へと舞う黄土色の空間を背景に、それとは逆に衣服を右から左へと吹き流す三人の人物を描く。風をテーマとして象徴化して描くもので、背景、人物の衣服、人物の立つ色面分割された地面等の単純化された形態による画面には、ダイナミックな力動感と装飾的な効果が満ちている。熊本県人吉で、中央画壇から離れていた作者は《殉教者》《本を焼く人》といった社会的主題を持つ作品によって戦後海老原喜之助の変貌を印象づけたが、本作品は、《船を作る人》から《靴屋》へと通ずる超現実主義風の傾向の中に、骨太な造形性を失うことなく、自らの寂莫とした心象風景を詠じた一連の作品群を代表している。第1回現代日本美術展に出品された、戦後美術の一動向を今日に伝える作品である。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 125 |