東京新大橋雨中図
作品名よみ | とうきょうしんおおはしうちゅうず |
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作品名(欧文) | Shin Ohashi Bridge of Tokyo in Rain |
作者 | 小林清親 |
種別 | 版画 |
受入番号 | 721 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | P-076 |
員数 | 1枚 |
形状 | 大判錦絵 |
寸法(cm) | 24.2×35.8 |
材質 | 紙、木版、色摺 |
材質英文 | Colored woodblock print on paper |
制作年(西暦) | 1876 |
制作年(和暦) | 明治9 |
記銘、年紀 | (左下)「方圓舎 小林清親畫 若宮町二百十三番地」 |
受入年度(西暦) | 1984 |
受入年度(和暦) | S59 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 静岡、風景 |
解説 | 《東京名所図》と総称されるこのシリーズは、明治9年から順次発表された。はじめの2作は、従来の浮世絵に近いものがあったが、以降の作品からは、西洋の遠近表現や明暗の対比を取り入れ、水彩画・石版画・銅版画からの影響も加えた、光を意識した新鮮な画面となった。新しい洋風の手法で東京の名所を描いた一連の作品は「光線画」と呼ばれ、明治初期の西洋文明移入期にあって人気を博した。また、文明開化の中の東京を抒情豊かに描いた作品が多く、永井荷風、木下杢太郎をはじめ多くの人々に郷愁をもって迎えられた。明治12年からは、版元をそれまでの松木平吉から福田熊次郎にかえて、14年まで刊行が続けられた。 《東京新大橋雨中図》は、「光線画」として好評を得た最初の5枚のうちの1枚で、刻々と変化する空の気配、隅田川の水面に映った橋や船の微妙な影の動きなど巧みに表現している。清親は画面右に蛇の目傘を差した後ろ姿の女性を描き、静かな画面にアクセントを与えて、抒情的な雰囲気を加えることも忘れていない。 1991年『MUSEUM SELECTION 静岡県立美術館コレクション選110選』、p. 75 |