東京小梅曳船夜図
作品名よみ | とうきょうこうめひきふねよるず |
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作品名(欧文) | Night View of Koume-Hikifune, Tokyo |
作者 | 小林清親 |
種別 | 版画 |
受入番号 | 697 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | P-052 |
員数 | 1枚 |
形状 | 大判錦絵 |
寸法(cm) | 25.7×38.6 |
材質 | 紙、木版、色摺 |
材質英文 | Colored woodblock print on paper |
制作年(西暦) | 1876 |
制作年(和暦) | 明治9 |
記銘、年紀 | (左下)「方圓舎 小林清親畫 若宮町二百十三番地」 |
受入年度(西暦) | 1984 |
受入年度(和暦) | S59 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 静岡、風景 |
解説 | 《東京名所図》と総称されるこのシリーズは、明治9年から順次発表された。はじめの2作は、従来の浮世絵に近いものがあったが、以降の作品からは、西洋の遠近表現や明暗の対比を取り入れ、水彩画・石版画・銅版画からの影響も加えた、光を意識した新鮮な画面となった。新しい洋風の手法で東京の名所を描いた一連の作品は「光線画」と呼ばれ、明治初期の西洋文明移入期にあって人気を博した。また、文明開化の中の東京を抒情豊かに描いた作品が多く、永井荷風、木下杢太郎をはじめ多くの人々に郷愁をもって迎えられた。明治12年からは、版元をそれまでの松木平吉から福田熊次郎にかえて、14年まで刊行が続けられた。 《東京小梅曳船夜図》では、月夜に船を曳いて戻る船頭夫婦を描く。月光に映える川面の強烈な白や、そこに移った2人のシルエットなど光を強く意識しており、「光線画」と呼ぶにふさわしい作品である。 1991年『MUSEUM SELECTION 静岡県立美術館コレクション選110選』、p. 75 |