ラ・クロッシュ

作品名よみら・くろっしゅ
作品名(欧文)La Cloche
作者佐伯祐三
種別油彩画
受入番号693
枝番号0
分類番号O-056
員数1
形状額装
寸法(cm)52.5×64.0
材質キャンヴァス、油彩
材質英文Oil on canvas
制作年(西暦)1927
制作年(和暦)昭和2
受入年度(西暦)1984
受入年度(和暦)S59
受入方法購入
キーワード風景
解説日本の風景モティーフによっては自分の造形理念を実現できないと焦慮した佐伯は、1927(昭和2)年再びパリに行き、尖鋭なフォーヴィスムの手法で自己を燃焼し尽すことになる。
パリの街頭風景を描いたこの絵も第二次滞仏期の作。画題の「ラ・クロッシュ」(時を告げる鐘の意)の文字が壁の落書きに見える。平面的に構成された建造物は物質感と構築性が強調され、かつ白が随所に塗られて或る静まりを示すが、乱舞するポスターの文字が画面を激しく躍動させており、この静と動のはざまを影のような点景人物がひっそり歩いている。激しい生の燃焼を願った作者の、しかも醒めた眼が窺われる、すぐれて内面的な作品である。以前は「サン・ミッシェルの街」と題されていた。

1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 110

PageTop