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森の風景
作品名(欧文) | A Woodland Landscape |
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作者 | アールト・ファン・デル・ネール |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 691 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-054 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 128.3×160.0 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1645頃 |
記銘、年紀 | (中央下)AVN f [モノグラム] |
受入年度(西暦) | 1984 |
受入年度(和暦) | S59 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | ファン・デル・ネールの風景画の中でも屈指の大作で、画面の中央下部にはモノグラムによる署名がある。青空ののぞいた森の空き地には、人物、家畜、家などが配されているが、幹のへし折れた枯れ木、黒雲のまだのこる空、地面にできた水たまりから推すと、強い風雨の過ぎ去った後と想われる。ネールの芸術における二つの特質は、この作品にも見て取れる。まず第一は色彩画家としての妙技である。たとえば、日没の光によって変化していく夕暮れ風景では、青-オレンジ-ピンクへと色調が見事に転じているが、本作でも奥へと収斂していく大木群の色調は、褐色から青緑色へと移っている。第二は構図家としての技量である。ファン・デル・ネールは、よく運河を対角線状に配し、視線を遠方へと導いているが、ここでは列をなす大木が運河と同じ役割をはたしている。犬を連れて散策する二人の男が着ている黒い衣装は、1632年頃のモードであり、当時のオランダ人の目には少々時代遅れに見えたかもしれない。バッハマンは制作年を1645年頃と推定している。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 11 |