白壁の家(ベルギー、ブリュージュ)
作品名よみ | しらかべのいえ(べるぎー、ぶりゅーじゅ) |
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作品名(欧文) | White House (Bruges in Belgium) |
作者 | 三宅克己 |
受入番号 | 661 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | W-011 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 67.3×105.0 |
材質 | 紙、水彩 |
材質英文 | Watercolor on paper |
制作年(西暦) | 1921 |
制作年(和暦) | 大正10 |
記銘、年紀 | (左下)K.Miyake Bruges. |
発表展 | 第3回帝展 |
開催年 | 1921 |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景 |
解説 | ベルギーの古都ブリュージュを描く。教会の尖塔、運河に懸かる橋、有名なペギン派修道院、15世紀以来の修道女達のコスチュームなど、第一次世界大戦の戦禍を免がれ中世の雰囲気を色濃く漂わす古都の風景を、細かい筆触の透明水彩技法で描いている。手前の木々、紅葉した木立、木洩れ陽、樹間から覗く白壁やどんよりとした空模様等、多様な光の効果の構成と描写には、作者の円熟した技量を感じさせるものがある。第4期の渡欧による制作で、《羅馬コンスタンチン凱旋門》(東京国立近代美術館蔵)と共に帝展に出品された。同展出品時、「圖題の場所は白耳義の古い街で季節は秋です。制作の動機とか感想など何もありません。唯御覧の通り。これ以上に作者として何も云ふ事はありません。 大きさはワットマン全紙です。」(『みづゑ』より)とのいささか素気ない自作解説には、しかし作者の自然主義的な態度と、水彩画の第一人者としての自負が十二分に示されている。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 102 |