巨岩海浜図

作品名よみきょがんかいひんず
作品名(欧文)Landscape with the Gigantic Rock in the Seashore
作者川村清雄
種別油彩画
受入番号658
枝番号0
分類番号O-052
員数1
形状額装
寸法(cm)43.5×174.0
材質板、油彩
材質英文Oil on panel
制作年(西暦)1912 - 1926頃
制作年(和暦)大正時代頃
記銘、年紀(右下)[モノグラム]CK
受入年度(西暦)1983
受入年度(和暦)S58
受入方法購入
キーワード静岡、風景
解説極端に横長の画面の中央に巨岩を、左につどう群衆を描き、背景を段丘のある海辺としている。巨岩の手前にできた水溜りあるいは河には、遊ぶ子供達の姿がある。つどう人々の近くには、赤毛氈を敷いた椅子、提燈のある小屋、火にかかった大釜などがあって華やいだ雰囲気に満ちている。主題については詳かではないが、日本画的な趣のある主題を、神代杉という古木に、その素材のもつ木目を効果的に取り入れつつ技巧的に描いた作者の典型作である。昭和2年の裏書きを持つ、旧葵文庫図書館蔵の《波》(当館蔵)は、本作の右方、波の部分のみを切り取ったような作品であり、CとKを組み合せた署名の形等から考えても、本作の製作年を大正期の、それも末頃とするのが妥当であろう。ちなみに、1926(昭和2)年には、久々の画業回顧展が日本美術協会の主催によって行われ、作者の再評価が図られており、記録の少ない作者の画業を知る重要な展覧となった。

1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 101

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