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タスコの祭
作品名よみ | たすこのまつり |
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作品名(欧文) | Festival in Taxco |
作者 | 北川民次 |
受入番号 | 657 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | W-010 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 178.1×267.0 |
材質 | キャンヴァス、テンペラ |
材質英文 | Tempera on canvas |
制作年(西暦) | 1937 |
制作年(和暦) | 昭和12 |
記銘、年紀 | (画中人物の衣裳上)Kitagawa 1937 |
発表展 | 第24回二科展東京府美術館 |
開催年 | 1937 |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 静岡、風景 |
解説 | 二百号の大画面に民衆群像を描く。灰色を基調としながらも、明確な輪郭線や女たちの暗青色のヴェールと白い服等の色彩により、律動感と豊かな装飾性が示されている。画面中央を大きく占めるのは何かを待つかのように彼方を凝視する女達。そして教会や楽団、闘牛に興ずる男達の姿が遠くにある。それは祭とは言いながらも、過去を回想しているかのような妙に物悲しい雰囲気を持った情景である。メキシコの壁画運動の感化を受けて帰国、妻の実家の瀬戸で貧困の中、作者が「生木綿の布をつぎ合わせ、陶画用のドロ絵具を買って来、メキシコで習得した卵黄テンペラの技法でかきあげた」本作品は、二科会に出品されるや否や、フランスの絵画運動にのみ目を向けていた画壇に大きな反響を呼び起こした。日本的な情緒性を排し、プリミティヴで、強固な構築性によって、時代に抵抗する民衆絵画を実現した本作は、近代日本洋画史上に特筆される作品である。なお当館には本作の下絵も収蔵されており、構想や構図の変化が窺えて興味深い。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 120 |