ピュイ・ノワールの渓流
作品名(欧文) | Mountain Stream in Puits Noir / Le Ruisseau du Puits Noir |
---|---|
作者 | ギュスターヴ・クールベ |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 655 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-051 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 75.0×90.0 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1865 |
記銘、年紀 | (左下)G.Courbet 65 |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | ピュイ・ノワールはクールベの出身地であるオルナンに近い峡谷である。目の前のものを、見たままに描き出そうとした「レアリスト」クールベは、故郷周辺の身近な風景をしばしば題材として採用している。澄んだ空気がまぶしい光を投げかけるフランシュ=コンテ地方の風景は、彼の風景画制作を考えるときに必ず立ち返らなければならない地点である。 美術史上では、バルビゾン派と印象派を架橋する位置にあるクールベだが、彼の関心はうつろいやすい自然の様相をカンヴァス上に写しとろうろした、印象派の画家たちのものとは異なっていた。周囲の強い光の中でより一層暗さが強調されている森は、同じくオルナン周辺にある洞窟を描いた作品と、閉じた暗い空間の描写という点に共通性が認められ、これらの作品にはある種の寓意が秘められていることが指摘されている。 また、岩の表面や葉群、渓流の水しぶきなどの表現には、パレットナイフが用いられ、独創的である。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 27 |