ユトリロ、モーリス

作者名(英語)UTRILLO, Maurice
生年1883
出身パリ(フランス)
没年1955
没地ダクス(フランス)

略歴・解説

フランス、パリのモンマルトルに、後に画家となるスュザンヌ・ヴァラドンの息子として生まれる。父親は不明。10 代の頃から飲酒癖があり、その対処療法として絵の制作を開始した。初期の頃は、パリやパリ近郊の風景を、モス・グリーンやイエロー・オーカーを主体とした色調で描く。1910年代半ばを過ぎた頃から、パリの空や漆喰の壁を模した灰色や白色が特徴的な、モンマルトルの情景を叙情的に描いた風景画を手がけ、一躍人気の画家となった。生涯、飲酒癖がおさまることはなく、1920年頃まで、病院や精神病院への入退院を繰り返した。1921年、療養のためパリを離れる。ボージョレー地方のサン=ベルナールに移り、看護人の監視のもと、制作を続ける。モンマルトルを離れた後も、過去の自分の作品や絵葉書をもとに、モンマルトルの町並みやパリ郊外の風景を詩情豊かに描き続けた。療養先のフランス南西部のダクスで没した。

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