タッシリの男

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitleMan of Tassili
制作年 Date1972
寸法 Size39×31
技法コンテ・水彩・紙
Techniqueconté and watercolor on paper
書込 Inscriptions右下に年記、署名他:10. 6. 72 Tassili Seizi Togo
小分類水彩/素描
所蔵SOMPO美術館所蔵
収蔵No.MD0042
展覧会歴東郷青児新作展(1974)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 1977) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説東郷75歳の作、男性を描いた希少なスケッチである。モデルはサハラ砂漠の遊牧民・トゥアレグ族だと思われる。遺跡で知られるアルジェリア南東部のタッシリ・ナジェールで、東郷は彼らと10日ほど生活を共にしたという。東郷がアフリカに魅せられたきっかけは、1969年にフランスで文芸勲章を受けた後、足を伸ばしたモロッコで受けたカルチャー・ショックであった。当時、欧米の諸都市が東京と似通ってきたことを物足りなく感じていた東郷は、アフリカの長い歴史と、人々の暮らしを彩る強烈な色彩に、エキゾチックな興味をかきたてられた。そして、その後も北アフリカ諸国を訪れ、とりわけ砂漠の遊牧民の身軽な暮らしぶりに憧れをいだくようになった。

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