舞妓

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitleMaiko (Apprentice Geisha)
制作年 Date1955
寸法 Size33×24
技法鉛筆・水彩・紙
Techniquepencil and watercolor on paper
書込 Inscriptions右下に署名、年記他:京大和 青児 26.7.30
小分類水彩/素描
所蔵SOMPO美術館所蔵
収蔵No.MD0004
展覧会歴東郷青児素展: 松屋画廊スケッチ展シリーズ第23回(主催:朝日新聞社, 松屋, 銀座, 1959, 出品名《京風》)、東郷青児の芸術(新潟県美術博物館, 新潟市・新潟県民会館内, 1969)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 1977) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説東郷青児にしては珍しく和装の舞妓がモデルである。画用紙の右下に「京大和 青児 26. 7. 30」と書込みがあり、ヨーロッパ式に「日、月、年」の順で読めば昭和30(1955)年7月26日の制作と思われる。実際、この素描と瓜二つの油彩画《京風》が同年9月の第40回二科展に出品されている。終戦からずっと白いウェーブヘアの洋風美人を描いてきた東郷は、前年の第39回二科展に初めて《日本髪》と題し、明確に日本人とわかる女性像を出品した。さらにその前年の1953年には、東京国際空港(羽田)の国際定期便が運航を開始、占領期の終わりを印象づけていた。時代の気分に敏感であった東郷が「世界から見た日本」をいち早く表現した一枚といえるだろう。

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