女体礼賛

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitleAdoration of Female Body
制作年 Date1972
寸法 Size145.8×89.5
技法油彩・キャンヴァス
Techniqueoil on canvas
書込 Inscriptions右下に署名:青児
小分類日本(東郷青児)
所蔵SOMPO美術館所蔵
収蔵No.MO0048
展覧会歴二科展 第57回(東京都美術館, 1972)、通常展示(東郷青児美術館, 新宿, 1976-1978, 一部の展示替え有り)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977)、常設展 昭和53年度 第1回(東郷青児美術館, 新宿, 1978) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説東郷が初めて東洋的なモティーフを描いたのは、日中戦争が始まった翌年の二科展(1938年)に出品した《舞》でした。天平風俗を描くよう注文をうけて奈良の仏像を取材したにもかかわらず、当時は「千年と云ふ時代的な悠久さに圧倒され」ベールをまとった女性を描くにとどめたといいます。東郷が世界各地の旅先から持ち帰った骨董品の中には、本作と同じく手が六本ある明代の六臂観音菩薩像をはじめ、チベットの歓喜天像やインドの神像など、アジアの小さな彫刻が含まれています。肉感的な身体によって神聖なものを表わす東洋の造形が、東郷の晩年の境地を暗示しています。

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