望郷
作者 | 東郷 青児 1897 1978 |
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Artist | TOGO Seiji |
Title | Nostalgia |
制作年 Date | 1959 |
寸法 Size | 116.1×90.7 |
技法 | 油彩・キャンヴァス |
Technique | oil on canvas |
書込 Inscriptions | 右下に署名:青児 |
小分類 | 日本(東郷青児) |
所蔵 | SOMPO美術館所蔵 |
収蔵No. | MO0024 |
展覧会歴 | 日本国際美術展 第5回(東京都美術館, 1959, 大衆賞)、東郷青児展(松屋, 横浜, 1966)、東郷青児展: 画業50年記念(毎日新聞社主催; 松屋, 銀座; 山形屋, 宮崎市, 1967)、通常展示(東郷青児美術館, 新宿, 1977-1978 ※一部の展示替え有り)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977)、常設展 昭和53年度 第1回(東郷青児美術館, 新宿, 1978) ※存命中の主な展覧会のみ |
解説 | (ぼうきょう) 1952年から毎日新聞社の主催で開催された日本国際美術展の第5回展で大衆賞を受賞した作品。開催初日の5月9日から20日までの一般入場者の投票で最多票を獲得し、受賞が決定した。同展で大衆賞が設置されたのは第4・5回だけであったが、東郷は第4回でも《バレリーナ》(1957年、当館蔵)で受賞しており、観衆の人気の高さを実証した。この年、審査員が決定する最優秀賞は海老原喜之助、優秀賞は麻生三郎や横山操、斉藤義重らが受賞した。また海外からはイギリスの彫刻家ヘンリー・ムーアやドイツのアンフォルメルの画家エミール・シューマッハーが出品して注目を集めた。厚塗りの画面に大胆なデフォルメを施した作品が多い中、滑らかな画肌で静謐な《望郷》の世界は対照的であった。独特の女性像のイメージを定着させ、発表する毎に趣向を変えて様々な詩情を表現していた東郷の円熟期にあたる代表作といえよう。 |