作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitleThirst
制作年 Date1953
寸法 Size160.8×129
技法油彩・キャンヴァス
Techniqueoil on canvas
書込 Inscriptions右下に署名:青児
小分類日本(東郷青児)
所蔵SOMPO美術館所蔵
収蔵No.MO0012
展覧会歴二科展 第38回(東京都美術館, 1953, 出品名《母と子》)、東郷青児展: 画業50年記念(毎日新聞社主催; 松屋, 銀座; 山形屋, 宮崎市, 1967)、東郷青児の芸術(新潟県美術博物館, 新潟市・新潟県民会館内, 1969)、通常展示(東郷青児美術館, 新宿, 1976-1978, 一部の展示替え有り)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977)、常設展 昭和53年度 第1回(東郷青児美術館, 新宿, 1978) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説1952年の二科展に、東郷は本作品と同じように幼い子を抱いて悲しむ母親を描いた《哀愁》を出品した。第二次世界大戦の敗戦以来、連合国軍の占領下にあった日本は、この年のサンフランシスコ対日講話条約の発効により主権を回復した。朝鮮戦争特需により1953年後半の経済状況は戦前を上回ったが、東郷は困窮する母子を描く心境を次のように語った。「占領中ももちろん感じてはいたんだが、独立してみると、今さらながら、戦争の残していったものがひしひしと痛感されてくる、また、はらいのけることの出来ない世界をおおう不安がジカにハダ身に感ぜられるんだ、胸の中に一番大きく存在しているそんな感じがあって、こんな作品が生れたわけなんだよ」。

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