超現実派の散歩
作者 | 東郷 青児 1897 1978 |
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Artist | TOGO Seiji |
Title | Surrealistic Stroll |
制作年 Date | 1929 |
寸法 Size | 64×48.2 |
技法 | 油彩・キャンヴァス |
Technique | oil on canvas |
書込 Inscriptions | 左中央に署名、年記他:Seidzi. Togo 8 1929. Tokio |
小分類 | 日本(東郷青児) |
所蔵 | SOMPO美術館所蔵 |
収蔵No. | MO0011 |
展覧会歴 | 二科展 第16回(東京府美術館, 上野, 1929, 出品名《Déclaration <超現実派風の散歩>》)、戦前の前衛: 二科賞、樗牛賞の作家とその周辺(東京都美術館, 1976)、通常展示(東郷青児美術館, 新宿, 1976 ※1976年7月は会期途中から展示)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977)、常設展 昭和53年度 第1回(東郷青児美術館, 新宿, 1978) ※存命中の主な展覧会のみ |
解説 | 青児が7年間のパリ滞在から帰国した翌年の1929年、第16回二科展に出品した作品であり、当時のタイトルは《Déclaration(超現実派風の散歩)》であった。本邦では、その前年に外山卯三郎がシュルレアリスム絵画の紹介を始めていた。この年に同じくシュルレアリスティックな作風を示した古賀春江、阿部金剛、川口軌外らとともに「新傾向」として話題となり、翌30年には美術雑誌『アトリヱ』が「超現実主義研究号」を刊行した。しかし、東郷自身はその誌上で「僕等の仕事を超現実派と呼称するなら、少なくとも僕は閉口する」と述べている。「超現実派の散歩とは、散歩のつもりで超現実主義の試運転をやった意味である。僕は超現実派の中に含まれている時間、空間、nostalgieなどを一番鋭敏に感じる。理論は嫌ひだが、唯純粋にそれだけを摘出してみたい」(『東郷青児画集』第一書房、1931年)以後、東郷は同題の作品を「№4」まで二科展に出品した。 |
今月の一品 解説 | 手袋と靴下を片方だけ身につけ、月にむかって浮かぶ人。不思議な魅力によって当館のシンボルマークにも採用されている本作を、東郷は日本にシュルレアリスム絵画の紹介が始まった翌年の二科展に出品しました。しかし、東郷自身は、雑誌のアンケートに「僕らの仕事を超現実派と呼称するのなら、少なくとも僕は閉口する」(『アトリヱ』1930年1月)と応えています。「超現実派の散歩とは、散歩のつもりで超現実主義の試運転をやった意味である。僕は超現実派の中に含まれている時間、空間、nostalgieなどを一番鋭敏に感じる。理論は嫌ひだが、唯純粋にそれだけを摘出してみたい」(『東郷青児画集』1931年)。 |
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