コントラバスを弾く

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitlePlaying the Contrabass
制作年 Date1915
寸法 Size153×75.4
技法油彩・キャンヴァス
Techniqueoil on canvas
書込 Inscriptions右上に年記、署名:SEP.2.SEIDI  裏面に年記、署名:1915.9.2 "kontrabassist”
小分類日本(東郷青児)
所蔵SOMPO美術館所蔵
収蔵No.MO0002
展覧会歴東郷青児個人展覧会(銀皿社主催, 日々谷美術館, 1915, 出品名《コントラバシスト》)、東郷青児展: 画業50年記念(毎日新聞社主催; 松屋, 銀座; 山形屋, 宮崎市, 1967)、東郷青児の芸術(新潟県美術博物館, 新潟市・新潟県民会館内, 1969)、戦前の前衛: 二科賞、樗牛賞の作家とその周辺(東京都美術館, 1976)、キュービズム展(東京国立近代美術館; 京都国立近代美術館, 1976)、現代美術のパイオニア(東京セントラル美術館, 銀座, 1977)、通常展示(東郷青児美術館, 新宿, 1977-1978 ※一部の展示替え有り)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977)、常設展 昭和53年度 第1回(東郷青児美術館, 新宿, 1978) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説モデルはコントラバス奏者の原田潤である。東郷は後に原田の妻となる青鞜社の安田皐月の店で原田を知り、原田を介して作曲家の山田耕筰を知った。浅草オペラにも夢中だった東郷は、山田の主催する東京フィルハーモニーの練習所に出入りし、音楽・舞台・美術を融合させる欧州の新しい芸術の薫陶を受けた。練習所の一隅で描いた油絵に、東郷は音楽と動きを表そうとしたという。1915年9月、東郷は山田の勧めで初個展「東郷青児個人展覧会」(日比谷美術館)を開き、本作品を含む21点を発表した。大胆なデフォルメはまだ目新しく、「立体派」「未来派」など、日本に紹介され始めたばかりの欧州の前衛運動と呼び名とともに新聞記事で取り上げられた。

PageTop