婦人像

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitlePortrait of a Woman
制作年 Date1936
寸法 Size73.3×53.5
技法油彩・キャンヴァス
Techniqueoil on canvas
書込 Inscriptions右上に署名、年記他:SEIDZİ.TOGO 21936 △△△
小分類日本(東郷青児)
所蔵損害保険ジャパン株式会社所蔵
収蔵No.LO0030
展覧会歴春季二科展 第1回(髙島屋, 日本橋, 1936) ※存命中の主な展覧会のみ
関連資料東京火災「火災保険案内」(1935)表紙に掲載、典拠:『80年史 安田火災海上保険株式会社』(1968年)200頁の挿入カラー図版。
今月の一品 解説洋装の明朗な女性像が、それまでの構成的ないし幻想的な傾向からの新境地として好評だった作品です。有名な「夢二美人」になぞらえて「青児美人」と呼ばれるようになるのも、この頃のこと。少女雑誌のようなモティーフにもかかわらず画壇で一目おかれた理由のひとつが、フランスで研鑽を積んだ油彩技術でした。「若い頃の私は理窟狂で、自分の理窟が天下を征服すると考えた。〈略〉私のこの悪癖は外国留学ですつかり叩きのめされた。何しろ理窟など捏ね返している暇なんか無く、〈略〉そんな暇があつたらカンバスの地塗でも研究した方がましだと云ふ気が何時しか出て来て、自問自答の理窟以外は云は猿になり澄ますことになつた」(「理窟嫌ひの理窟」『アトリヱ』1936年5月)。

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