パラソルさせる女

作者東郷 青児 1897 1978
ArtistTOGO Seiji
TitleWoman with Parasol
制作年 Date1916
寸法 Size66.1×81.2
技法油彩・キャンヴァス
Techniqueoil on canvas
書込 Inscriptions左上に署名、年記:SEIDZi. 1916,
小分類日本(東郷青児)
所蔵SOMPO美術館収蔵(一般財団法人陽山美術館より寄託)
収蔵No.LO0222
展覧会歴二科展 第3回(三越, 日本橋, 1916, 二科賞)、戦前の前衛: 二科賞、樗牛賞の作家とその周辺(東京都美術館, 1976)、キュービズム展(東京国立近代美術館; 京都国立近代美術館, 1976)、開館一周年記念展覧会(東郷青児美術館, 新宿, 1977) ※存命中の主な展覧会のみ
今月の一品 解説19歳のときに二科展に初出品して二科賞を受賞、一躍画壇に名をはせた最初期の代表作です。日本では1910年代初頭から、現実の模倣を離れて二次元ならではの絵画世界を探求した表現主義、キュビスム、未来派など、欧州の前衛芸術が紹介され始めていました。東郷はそれらの動向をドイツ帰りの作曲家・山田耕筰から学びました。
画面の中央にはモダンガールが、右上には彼女の持つパラソルが描かれています。背景と人物は判別しがたいほど分解されていますが、それでも画面からは都会的な洗練と力強いリズムが感じられます。東郷は、渡欧後の1922(大正11)年にボローニャで、現代社会の躍動感を賛美したイタリア未来派の運動に参加しました。

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