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天孫北航

作品名 よみてんそんほっこう
TitleSending the Disciples North
作家/ Artist小村大雲 OMURA Taiun
制作年明治44年
Date1911
寸法/ Size(cm)(各153.0×358.8
技法・材質紙本着色
MediumColor on paper
員数屛風(六曲一双)
FormatPair of six-panel folding screens
分類絵画
ClassificationPaintings
分類2日本画
Classification2Japanese-style Paintings
作品番号/ Accession NumberXJZ0262000
作品解説小村大雲は、1912(大正元)年第6回文展に《釣日和》(六曲一双・当館蔵)を出品、3等賞6席に初入選した。この屏風《天孫北航》は、その前年に制作された大雲初期の大作である。
画題は『古事記』により、大雲の故郷である出雲地方を舞台とした国譲り神話を採り上げている。左隻には高天原(たかまがはら)から使者として遣わされた建御雷神(たけみかづちのかみ)を、右隻にはそれを迎える大国主命(おおくにぬしのみこと)を中心に描く。武勇でならした猛々しい建御雷神と平和を好む穏やかな大国主命。二神の対照的な性格が見事に描き分けられている。表現は丁寧で写実的、髪型や服装などの人物描写には、のちに武者絵で武具を緻密に再現させた大雲の時代考証の確かさが早くも示されている。
この作品は、大阪の実業家の元に永く遺されていた。この実業家は大雲の後援者で、知名人を多く集めて画会を開催するなど、まだ無名の大雲を物心両面において援助した人物であった。

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