TitleHand
作家/ Artist高村光太郎 TAKAMURA Kotaro
制作年大正7年
Date1918
寸法/ Size(cm)39.2×28.7×15.2
技法・材質ブロンズ
MediumBronze
分類彫刻
ClassificationSculpture
作品番号/ Accession NumberXSZ0043000
作品解説明治を代表する木彫家高村光雲の長男として生まれた光太郎は、長男は必ず家業を継ぐという明治の時代にあって、当然のように彫刻の道に進む。父、光雲が教授を務める東京美術学校彫刻科に入学するが、しだいに伝統的な日本の彫刻界に疑問を抱き始める。そうした中、光太郎はロダンの《考える人》に衝撃を受け、以来西洋美術の摂取、とりわけ作品に生命力まで写しとろうとするロダンの造形精神に傾倒していった。
この作品は仏像の手の形、「施無畏」の印相から着想を得て自分の手を見て制作したといわれている。冷たい金属(ブロンズ)でできているとは思えない、血の通った人間の手の温かみを感じさせる。印相という、手の表情で何かを語らせようとする東洋的発想と、ロダンに始まった西洋の近代彫刻の写実性を融和させた光太郎ならではの作品であろう。
展示室/ Gallery展示室1(西洋絵画・洋画)/ Gallery1: Western-style Painting
展示備考第1期 2024年5月29日(水) ~ 2024年9月23日(月・振休)

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