雁来紅

作品名 よみがんらいこう
TitleAmaranth
作家/ Artist竹田霞村 TAKEDA Kason
制作年大正末年
DateLate Taisho period
寸法/ Size(cm)(各)176.8×376.2
技法・材質紙本金地着色
MediumColor over gold on papers
員数屛風(六曲一双)
FormatPair of six-panel folding screen
分類絵画
ClassificationPaintings
分類2日本画
Classification2Japanese-style Paintings
作品番号/ Accession NumberXJZ0152000
作品解説雁来紅(がんらいこう)とは、葉鶏頭(はげいとう)の別称で、秋に雁の来る頃紅に色づくことからその名が付けられている。
この作品は、その群生する様子を金地の背景に色鮮やかに描き上げたもので、装飾性と細密描写を特徴とする霞村の作風をよく示している。確かな自然観照により、密生する大小の葉のくびれや色彩の微妙な変化、淡緑色の花のかたまりなど、雁来紅の持つ独自の特徴をよく捉え、生命感にあふれた描写となっている。屏風(六曲一双)の大画面に植物の生態を精緻に描く作風は、霞村が中でも得意とするものであり、写生による優れた描写力が示されたこの作品は、霞村の代表作の一つと考えらえる。
東京美術学校に学んだ霞村は、33歳の時父の病報により故郷の出雲市へ帰り、その後一度も中央に出品することなく郷里において制作を続けた。それ故当地には、数多くの霞村作品が遺されている。

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