転位 ’84-地-I

TitleTransposition '84 Ground I
作家/ Artist中林忠良 NAKABAYASHI Tadayoshi
制作年昭和59年
Date1984
寸法/ Size(cm)62.0×101.0
技法・材質銅版・紙
MediumEtching, aquatint on paper
分類版画
ClassificationPrints
作品番号/ Accession NumberPRZ0983000
作品解説銅版を薬品につけることで凹部をつくる「腐蝕󠄀」という銅版画の過程。中林忠良は、この腐蝕󠄀作用のネックとなる時間や温度、それによって得られるくぼみの浅さ、深み、版のざらつき感、腐蝕󠄀銅版技法ならではの線やマチエールを用いて自らの内奥に潜む感覚を視覚化する。自然も人もこの世を構成する全てのものが腐蝕󠄀の過程にあり、長い時間の果てにいつかは摩耗し浸蝕󠄀し、消え去るという、今自らが立つ「地」の虚と実を問う感覚である。
「転位」は1978(昭和53)年から現在まで続くシリーズ作。枯れた芝と枯葉の実物を版に転写し、部分的に腐蝕󠄀の時間を変え、白と黒のリアルな空間に不思議な空気感を生み出している。腐蝕󠄀時間の異なる白く横長に伸びたラインは、光の筋にも内と外を繋ぐ窓にも見える。本作は第11回クラコウ国際版画ビエンナーレで優秀賞を受賞している。

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