拡声器
作品名 よみ | かくせいき |
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Title | Loudspeaker |
作家/ Artist | 瑛九 EI-Kyu |
制作年 | 昭和32年 |
Date | 1957 |
寸法/ Size(cm) | 50.8×36.4 |
技法・材質 | リトグラフ・紙 |
Medium | Lithograph on paper |
分類 | 版画 |
Classification | Prints |
作品番号/ Accession Number | PRZ0911000 |
作品解説 | 瑛九が油絵のほかに銅版、リトグラフなどの版画制作を始めたのは戦後のことであり、1956(昭和31)年頃からは、極めて集中してリトグラフの制作に没頭している。その熱中ぶりについて、自ら「リト病です」というほどで、2年足らずのあいだに158点のリトグラフを、摺師をいっさい使わずすべて自分の手で摺り上げた。初めは単色刷りであったが、やがて同じ紙に色の数だけの版を重ねて印刷する多色刷りの作品を制作するようになる。 この作品は多色刷りによる複雑な色の重なりと、リトグラフならではの素描の筆致がそのまま生かされた柔らかな描線によって、深い森の奥のような幻想的な空間が表現されている。異様な形をした植物とも機械ともつかない拡声器が、地中深くたまった心の中の不安を吐き出すかのように大きな口を開けている。作家の心象風景がリトグラフという格好の手段を得て造形化されたものである。この作品が制作された1957(昭和32)年から晩年の3年間は、自由なイメージのもとに最も充実してその精神世界を表現した時期であり、やがて点描の抽象へと展開する課程の中で、瑛九のシュルレアリスム期の集大成ともいえる作品の一つである。 |
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公開が可能な小さなサイズの画像がある場合は、「収蔵品データベース」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum/で、ご覧いただけます。
※「デジタルギャラリー」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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