玉乗り
Title | Acrobats |
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作家/ Artist | 戸張孤雁 TOBARI Kogan |
制作年 | 大正3年 |
Date | 1914 |
寸法/ Size(cm) | 35.2×25.2 |
技法・材質 | 多色木版・紙 |
Medium | Color woodcut on paper |
分類 | 版画 |
Classification | Prints |
作品番号/ Accession Number | PRZ0886000 |
作品解説 | 浅草の舞台の曲芸師たちを描いたものである。大正時代、下町の庶民風俗とハイカラな雰囲気が溶け合い、懐かしく、優しい画面が創り出されている。 戸張孤雁は彫刻家として知られるが、大正初めから版画制作にも取り組んだ。この作品は、1914(大正3)年孤雁が彫刻家としてデビューした年の作。曲芸師たちの体が、ゴム鞠のような弾力と軽やかさを感じさせるのも、彫刻家ならではの量感の捉え方であろう。また、塊を追求し色に頼らない彫刻家は、ここで最小限の色だけを使いながら、赤と黒の対比を最大限に生かし、素朴な中にもメリハリのきいた画面を創り上げている。彫刻家孤雁による数少ない版画作品の中の貴重な1点である。 孤雁らの実践した「創作版画」は浮世絵版画のように絵師・彫師・摺師の分業体制はとらず、彫りも摺りもすべて作家自らが行なう。この作品でも作家の手が版木を彫る実感、摺り上げて初めて作品と対面する時の胸のときめきまでが伝わってくるようである。そこには彫師や摺師の洗練された技術から生まれる線や色とは一味違う、荒削りながら、手のぬくもりやものを創る喜びがあふれている。 |
※画像が表示されない作品について:
公開が可能な小さなサイズの画像がある場合は、「収蔵品データベース」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum/で、ご覧いただけます。
※「デジタルギャラリー」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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