茄紫螭龍茶甌
作品名 よみ | かしちりゅうちゃおう |
---|---|
Title | Teapot with dragon design in purple glaze |
作家/ Artist | 河井寬次郎 KAWAI Kanjiro |
制作年 | 大正10年 |
Date | 1921 |
寸法/ Size(cm) | 胴径12.2 高19.0 |
分類 | 工芸 |
Classification | Crafts |
分類2 | 陶磁 |
Classification2 | Ceramics |
作品番号/ Accession Number | CRZ0126000 |
作品解説 | 河井寬次郎の陶歴は前・中・後期の3期に分かれ、それぞれ全く異なる作風を見せているが、この作品は中国古陶磁の研究に努めた前期に属するものである。 口を細くすぼめて空を仰いだ龍の頭部を注ぎ口とし、大きく弧に曲げた把手を胴体に見立てている。胴体の後ろには尾が伸び、鋭い爪を持った四肢も表わされ、一頭の龍が壺にしがみついているような形態となっている。 龍や胴部に掛かる茄紫釉は、文字通り茄子の紫色に発色する辰砂釉の一種である。寬次郎はこの辰砂釉を得意とし、晩年まで好んで使用し、さまざまな紅色を作り上げた。 前期には龍や鳥、魚、獅子、唐子などを文様に配した作品が多く、民藝運動に傾倒した中期になると草花など身近な植物を文様に取り込み、後期には一転して刷毛目や打薬といった抽象的な文様を施すようになる。施文だけ見ても、寬次郎が生涯新たな作風を追求し続けていたことが感じられるのである。 |
※画像が表示されない作品について:
公開が可能な小さなサイズの画像がある場合は、「収蔵品データベース」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum/で、ご覧いただけます。
※「デジタルギャラリー」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
公開が可能な小さなサイズの画像がある場合は、「収蔵品データベース」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum/で、ご覧いただけます。
※「デジタルギャラリー」で紹介している作品以外の作品も展示されます。