雲崗瑞雲 蒙疆
作品名 よみ | うんこうずいうん もうきょう |
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Title | Auspicious Clouds, Yunkang Cave Temple |
作家/ Artist | 平塚運一 HIRATSUKA Un'ichi |
制作年 | 昭和32年 |
Date | 1957 |
寸法/ Size(cm) | 76.5×120.0 |
技法・材質 | 木版・紙 |
Medium | Woodcut on paper |
分類 | 版画 |
Classification | Prints |
作品番号/ Accession Number | PRZ0019000 |
備考 | 作者寄贈 |
作品解説 | 創作版画のパイオニアの一人として、木口木版、多色刷り木版とさまざまな木版作品を手がけた平塚であったが、1940年代以降には、自らの進むべき道をはっきりと黒白版画と定める。「色彩の最も美しい階調は黒白である」とし、そこに版画の原型の美しさを見出した平塚は、曖昧な色彩をいっさい排除し、黒と白の決定的な線と面のみの構成によって、その中に遠近、量感、そして色彩までも内包させようとした。また、描く対象として歴史的な風景と建造物に着目し、その風格と迫力に迫るために、版のサイズも大きなものへと変化していった。 この作品は、平塚が1943(昭和18)年の中国滞在の折に大同石仏寺を精細に見学した時の取材をのちに作品にしたもので、平塚版画の中で最も大きな作品である。自然の岩壁を穿った大小さまざまの洞窟に刻まれた何十万体の石仏の中で、最大かつ代表的な第20洞、曇曜作の露座仏を、その広大な風景の広がりの中に堂々と描き出している。白と黒の並置混合によるハーフトーンの岩壁に、石仏の顔と胸を白く浮かび上がらせ、悠久の時の流れを思わせる瑞雲を配置し、簡明直截でスケールの大きな平塚版画の一つの頂点を見せる作品である。 |
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公開が可能な小さなサイズの画像がある場合は、「収蔵品データベース」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum/で、ご覧いただけます。
※「デジタルギャラリー」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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