正倉院

TitleShôsôin Temple
作家/ Artist平塚運一 HIRATSUKA Un'ichi
制作年昭和33年
Date1958
寸法/ Size(cm)69.0×58.0
技法・材質木版・紙
MediumWoodcut on paper
分類版画
ClassificationPrints
作品番号/ Accession NumberPRZ0001000
備考作者寄贈
作品解説平塚版画のおもなモティーフに国内外の風景がある。寺院や城郭などの建物を主題にし、特に奈良に取材したものがよく知られている。なかでもこの作品は、スイス・ルガノ国際版画ビエンナーレ展からの招待を受けて制作されたもので、作家自身の代表作であると同時に、日本人が版画の国際舞台で活躍を見せ始めた時代にあって「版画の国日本」を世界にアピールした作品と言えよう。
強い遠近法によって見上げるようなアングルで捉えられた正倉院は、頭上に覆い被さってくるような迫力がある。また、見上げた構図の帰結として建物全体が黒い影の中に入り、意図的に真っ黒につぶされた屋根裏と、前面の歩道や空の白とが鋭く拮抗し、大胆かつ緊密な構成の中に歴史的建造物のもつ凛とした雰囲気を醸し出している。

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