『みやことり』挿図(妙見の松)

作品名 よみみやこどり(みょうけんのまつ)
TitlePine of Myōkendō Temple, from The Bird of the Capital (Miyakodori)
作家/ Artist葛飾北斎 KATSUSHIKA Hokusai
制作年享和二年(1802)
Date1802
寸法/ Size(cm)21.9×34.2 cm
Mediumcolor woodblock
員数一枚
分類版画
ClassificationPrints
作品番号/ Accession NumbernagataⅠ/sor/c/179
備考永田コレクション/[署名]- [印]- [版元]丸屋甚八
作品解説朱楽菅江傘下の狂歌師らによる狂歌絵本である。本書の題簽には「美也古登里」とあり、これは隅田川の象徴、『伊勢物語』の都鳥に因む。序文によれば、最終図で1首寄せる山林楼花芳が北斎に絵を乞い求めたという。北斎がそれに応え、隅田川両岸をはさんだ本所、浅草周辺の市井風俗23図を描いた。全体に華美な色彩を抑えた摺物的画趣を湛え、江戸庶民の何気ない暮らしが生彩に描かれており、数ある北斎狂歌本中の傑作の一つに数えられている。序文や跋文でわざわざ北斎の名が挙げられ、狂歌師の求めで全挿絵を北斎一人で手がけた事実は、この分野に進出してわずか7年の間に、北斎がいかに摺物や狂歌本挿絵で実績を積み重ね、高い世評を得たかを如実に示している。
なお全23図が完存する例は、シカゴ美術館本と永田コレクション本の2本が知られる程度で、稀覯書としても名高い。永田コレクションには他に、帖装から解体された「妙見の松」「梅若」の2図(nagataⅠ/sor/c/179,180)も収められている。

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