『真柴久吉 武地光秀 御伽山崎合戦』

作品名 よみましばひさよし たけちみつひで おとぎやまざきかっせん
TitleTale of the Battle of Yamazaki (Mashiba Hisayoshi Takechi Mitsuhide, Otogi Yamazaki Kassen)
作家/ Artist葛飾北斎 KATSUSHIKA Hokusai
制作年享和四[文化元]年(1804)
Date1804
寸法/ Size(cm)18.4×13.5 cm
技法・材質中本
Mediumkibyōshi, chūhon, 2vols., illustrated book, woodblock
員数二冊(合本一冊)
分類版画
ClassificationPrints
作品番号/ Accession NumbernagataⅠ/shn/c/079
備考永田コレクション/[署名]勝春朗画 [印]- [版元]西村屋与八
黄表紙
作品解説本書は、文化元年(1804)に絶板処分に遭った書物として記録上でのみ知られていた黄表紙で、伊藤めぐみ氏が報告された(『北斎研究』30号)。全11丁の中本1冊(2冊合本)で、版元の西村屋与八による文化元年春の序文が付されている。それによると挿絵は「画狂人北斎の主其むかし春朗なる頃試毫」したもので、最終丁にも「勝春朗画」の署名が書かれている。
物語の内容は、武智盈英(みつひで)が本能寺で小田春永を討ち、真柴久吉が主君の仇を取るというもので、史実の本能寺の変や山﨑の戦いを下敷きにしている。文化元年春は、幕府が体制維持のために苛烈な出版統制を行った時期に当たる。読本『絵本太閤記』が絶版となり、地本問屋行事へ類書の規制が命じられた。こうした時局下、秀吉を称揚する内容の本書が絶板処分または出版自粛に追い込まれた可能性は十分考えられる。本書が遺本の少ない稀覯書たる所以とされる。

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