ペネロープ

TitlePenelope
作家/ Artistエミール=アントワーヌ・ブールデル BOURDELLE, Emile-Antoine
Date1912
寸法/ Size(cm)240.0×90.0×70.0
技法・材質ブロンズ
MediumBronze
分類彫刻
ClassificationSculpture
作品番号/ Accession NumberXSZ0056000
作品解説ギリシア神話を主題とした作品である。古代ギリシアの伝説的な詩人ホメロス作と伝えられる紀元前8世紀頃に書かれた冒険物語『オデュッセイア』に基づいている。英傑オデュッセウスの妻ペネロープ(ペネロペイア)の像で、戦場で消息を絶った夫を待ちわびる姿が、ブールデル夫人をモデルにして形作られている。悲痛な主題をとりながら瞑想的な雰囲気を示すこの作品は、胴から腰、脚にかけての流れるような曲線と強調された量感も手伝って極めて優雅な作品に仕上げられている。この頃から柔らか味を帯びた女性像の制作が増える中にあって、本作品はその代表的な作例である。
この作品には、ブールデルのほかの作品と同様にいくつかの型がある。最初の型は1906年につくられ、その後1907年(小型)、1909年(中型)、1912年(大型)と制作された。最もよく知られているこの大型のペネロープは、その圧倒的な量感の表現によって、いっそう格調高いものとなっている。
展示/ Exhibition屋内彫刻/ Indoor Sculpture
展示備考エントランスロビー

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